CONCEPT
銀座アートエクステンションスクールとは

近年、東京郊外や地方都市に多くの芸術系大学が設立され、また学部の一部や大学全体が移転する事例も少なくありません。しかしまた一方で、芸術文化の情報発信の場が多極化する中にあっても、依然としてギャラリーなど多くの場は都市部に集中しています。行政や国際交流機関、美術のメディアなども同様です。つまり美術の現場や美術情報が、限られた地域に集中しているという状況は、変わらないまま推移しています。

銀座アートエクステンションスクールは、こうした状況の中でいつのまにか乖離してしまった美術の現場と教育の場を、銀座地区で融合させることを通して、新たな実践教育を創出するために構想されました。
周知のように銀座は、たんに多くのギャラリーを擁するばかりでなく、大企業や老舗店舗が存在する地区です。そこに蓄積された文化資源や地域文化の歴史は深く、また多様です。この構想が目ざしているのは、こうした文化資源を活用し、地域文化との交流を取り入れた実践教育のプログラムを構築することを通して、広く社会的な視野を持った若者を育てていくことにあります。

この構想では、まず美術系大学が公開講座や大学での教育活動を、銀座で展開することが出来る環境を用意します。また、銀座の企業やギャラリーの協力を得ながら、実空間でのデザインや空間構成の実践、企業の広報戦略や、マネージメントについてのリサーチ、アートイベント実現のためのノウハウの実地体験など、実践的教育のための環境をコーディネートしていきます。

展示場や企業スペースを活用し、すでに社会の中で活躍しているアーティストやデザイナーの作品を日常的に鑑賞できる場を提供し、アーティストを志す学生にとって有益な経験を積むことのできる作品発表のための環境を作ります。さらには大学間の教員や銀座地区の企業人、地域住民を含めた人々の融合により、新たな実践教育の場を創造していきます。また、こうした講座を広く一般に公開することを通して、幅広い人材の育成を目指します。
 

銀座アートエクステンションスクールに集う、様々な人々の英知や、多様な価値観が、相互のコミュニケーションを通してネットワークを形成し、社会の中で新たな文化的価値を創出していくことは、教育の拡充ならびに銀座地区の活性化に大きく貢献することを確信いたします。